【2009年パリーグ2ndステージ】北海道日本ハムファイターズ-東北楽天ゴールデンイーグルス

2009年のパリーグのクライマックスシリーズ2ndステージは2位の東北楽天ゴールデンイーグルスとパリーグ優勝の北海道日本ハムファイターズが対戦した。楽天は球団創設以来初のクライマックスシリーズ進出で、2ndステージ進出も初。対する日本ハムは3年連続の2ndステージでの試合となった。札幌ドームでは2007年以来2度目の開催となっている。

日本ハムvs楽天 第1戦

<札幌ドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
楽天 0 1 0 2 0 0 3 0 2 8 12 0
日本ハム 1 0 0 0 0 0 0 3 9 13 0

開始18:15 終了21:43 3時間28分 38,235人

勝:林(1勝0敗)
負:福盛(0勝1敗)
本:[楽]鉄平1号(9回2点林) [日]スレッジ1号(9回4点福盛)

打撃成績

<楽天>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 高須 4 1 0 0 0 0
走二 小坂 0 0 0 0 0 0
(遊) 渡辺直 5 1 0 0 0 0
(中) 鉄平 4 2 2 1 0 0
(指) 山崎武 5 2 3 0 0 1
(一) セギノール 3 0 0 0 1 0
宮出 0 0 0 0 0 0
(右) 中島 3 2 0 0 0 0
憲史 1 0 0 0 0 0
聖澤 0 0 0 0 0 0
(三) 草野 3 1 2 0 0 0
(左) リンデン 4 1 1 0 0 1
(捕) 中谷 4 2 0 0 0 1

<日本ハム>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 田中 5 3 0 0 0 1
(左)中 森本 3 2 0 0 0 0
(右) 稲葉 4 3 1 1 0 0
(一) 高橋 2 1 2 2 0 1
(指) スレッジ 5 3 5 0 0 1
(三) 小谷野 4 0 0 0 0 2
(中) 糸井 3 0 0 0 0 1
二岡 0 0 0 1 0 0
走左 村田 0 0 0 0 0 0
(捕) 鶴岡 2 1 0 0 0 1
坪井 1 0 0 0 0 0
大野 0 0 0 0 0 0
稲田 1 0 0 0 0 0
中嶋聡 0 0 0 0 0 0
(遊) 金子誠 4 0 0 0 0 0

投手成績

<楽天>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
7 1/3 永井 31 8 2 0 6 4
0/3 藤原 1 1 0 0 0 0
1/3 小山 1 0 0 0 1 0
0/3 有銘 1 0 1 0 0 0
1/3 川岸 1 0 0 0 0 0
1/3 福盛 6 4 1 0 0 5

<日本ハム>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
6 1/3 武田勝 28 9 0 1 1 5
2/3 江尻 4 1 1 0 0 1
1 0/3 坂元 4 1 0 0 1 1
1 4 1 0 0 1 1

戦況

楽天は永井、日本ハムは武田勝が先発。日本ハムは1回裏に高橋信二の犠牲フライで1点を先取するも、先発の武田勝が楽天打線に捕まり、7回途中に5失点で降板。日本ハムは8回裏に反撃して3点を挙げるが、9回表に楽天・鉄平に本塁打を浴び、8-4と4点ビハインドのまま9回裏へ。しかし日本ハムはワンナウトから稲葉篤紀のタイムリーで1点を取り返すと、ターメル・スレッジがクライマックスシリーズ史上初となる起死回生の逆転サヨナラ満塁本塁打を放ち、劇的なサヨナラ勝利を飾った。楽天は救援陣の乱調が響いた。ポストシーズンでのサヨナラ満塁本塁打は1992年の日本シリーズのヤクルト対西武の第1戦で鹿取義隆からサヨナラ満塁本塁打を打った杉浦亨(代打)以来17年ぶり。クライマックスシリーズ史上に残る劇的な幕切れとなった。

日本ハムvs楽天 第2戦

<札幌ドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
楽天 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 10 1
日本ハム 0 0 0 1 0 0 2 0 × 3 9 0

開始18:15 終了21:34 3時間19分 32,713人

勝:糸数(1勝0敗)
負:岩隈(0勝1敗)
セーブ:武田久(1セ)
本:[楽]セギノール1号(4回1点糸数)

打撃成績

<楽天>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 高須 4 0 0 0 0 3
(遊) 渡辺直 5 1 0 0 0 0
(中) 鉄平 2 2 0 2 1 0
(指) 山崎武 5 1 0 0 0 0
走指 内村 0 0 0 0 0 0
(一) セギノール 4 2 1 1 0 1
(三) 草野 5 1 0 0 0 1
(左) リンデン 3 1 0 1 0 0
(右) 中村真 2 1 0 1 0 0
中島 0 0 0 0 0 0
憲史 1 0 0 0 0 0
走右 聖澤 0 0 0 0 0 0
(捕) 藤井 4 1 0 0 0 0

<日本ハム>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 田中 4 1 0 0 0 3
(左) 森本 4 1 0 0 0 1
(右) 稲葉 3 2 0 1 0 1
(一) 高橋 3 1 2 0 0 0
(指) スレッジ 3 0 0 0 1 1
(三) 小谷野 3 1 1 1 0 0
(中) 糸井 4 1 0 0 0 0
(捕) 鶴岡 4 1 0 0 0 0
(遊) 金子誠 3 1 0 0 0 0

投手成績

<楽天>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
8 岩隈 36 9 2 1 6 3

<日本ハム>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
7 糸数 31 7 4 0 2 1
0/3 宮西 3 2 1 0 0 0
1 金森 3 0 0 0 1 0
1 武田久 5 1 0 1 2 0

戦況

日本ハムの先発は、6月に楽天戦でプロ初勝利を記録した糸数。楽天は岩隈が中5日で先発。4回表、楽天はフェルナンド・セギノールのソロ本塁打で1点を先制。しかし、直後の4回裏に日本ハムは、小谷野のタイムリーが出て日本ハムが同点に追いつく。同点のまま試合は7回へ。日本ハムは7回裏に球威の落ち始めた岩隈を攻め、高橋の2点タイムリーで3-1とした。楽天は8回表に無死満塁の場面を作りながら、後続が倒れ無得点に終わる。日本ハムは最後は武田久が締めて、連勝で日本シリーズ進出に王手をかけた。楽天はチャンスは作るものの14残塁の拙攻で後がなくなった。

日本ハムvs楽天 第3戦

<札幌ドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
楽天 0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 7 0
日本ハム 0 1 0 0 0 0 0 1 0 2 6 0

開始18:15 終了21:04 2時間49分 42,328人

勝:田中(1勝0敗)
負:八木(0勝1敗)
本:[楽]渡辺直1号(4回1点八木) [日]高橋1号(2回1点田中)

打撃成績

<楽天>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 高須 4 1 0 0 0 0
小坂 0 0 0 0 0 0
(遊) 渡辺直 3 2 1 0 0 0
(中) 鉄平 4 1 0 0 0 1
(指) 山崎武 4 0 0 0 0 1
(一) セギノール 4 1 0 0 0 0
宮出 0 0 0 0 0 0
(右) 中島 2 1 1 1 0 0
聖澤 1 0 0 0 0 0
(左) リンデン 4 0 0 0 0 1
(三) 草野 3 1 1 0 0 1
(捕) 中谷 3 0 0 0 0 0

<日本ハム>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 田中 3 1 0 0 0 0
(左) 森本 3 0 1 0 0 2
(右) 稲葉 3 0 0 1 0 0
(一) 高橋 4 1 1 0 0 1
大野 0 0 0 0 0 0
(指) スレッジ 4 0 0 0 0 2
(三) 小谷野 4 1 0 0 0 0
(中) 糸井 4 0 0 0 0 1
(捕) 鶴岡 2 0 0 0 0 0
打一 稲田 1 1 0 0 0 0
(遊) 金子誠 3 2 0 0 0 0

投手成績

<楽天>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
9 田中 34 6 1 0 6 2

<日本ハム>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 八木 21 6 0 0 3 3
1 江尻 4 0 1 0 0 0
1 菊池 3 0 0 0 1 0
1 坂元 3 1 0 0 0 0

戦況

楽天は田中、日本ハムは八木が先発。日本ハムは2回、高橋のソロ本塁打で先制するも、楽天が4回に渡辺直の同点ソロホームランを放ち、同点とするとさらに中島と草野のタイムリーで3-1と逆転。以降は楽天先発・田中が力投し、8回に1失点したものの、第1ステージに続き完投勝利をおさめた。日本ハムは打線がつながらず、この日の連勝がストップ。楽天は第2ステージ初勝利で、アドバンテージ分を含めて、日本ハムの3勝1敗となった。

日本ハムvs楽天 第4戦

<札幌ドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
楽天 0 0 0 3 0 0 0 1 0 4 9 1
日本ハム 1 3 0 0 0 0 2 3 × 9 14 0

開始14:00 終了17:43 3時間43分 42,328人

勝:藤井(1勝0敗)
負:藤原(0勝1敗)
本:[日]森本1号(2回2点藤原) [日]スレッジ2号(8回3点岩隈)

打撃成績

<楽天>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 高須 4 1 0 0 0 0
(遊) 渡辺直 5 1 0 0 0 0
(中) 鉄平 4 0 0 0 0 1
(指) 山崎武 3 1 0 1 0 0
(一) セギノール 4 2 2 0 0 0
(左) 中島 1 0 0 1 0 0
打左 リンデン 2 1 0 0 0 1
(右) 宮出 2 1 2 0 0 1
打右 中村真 2 0 0 0 0 1
(三) 草野 4 1 0 0 0 1
(捕) 中谷 2 1 0 0 0 0
憲史 1 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0
藤井 1 0 0 0 0 0

<日本ハム>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 田中 4 1 1 1 0 0
(左) 森本 5 4 2 0 0 0
(右) 稲葉 4 1 0 1 0 0
(一) 高橋 4 2 0 1 0 0
稲田 0 0 0 0 0 0
(指) スレッジ 3 3 5 1 0 0
(三) 小谷野 5 1 0 0 0 0
(中) 糸井 3 1 0 1 0 0
(捕) 大野 1 0 0 0 0 1
中田 1 0 0 0 0 1
鶴岡 1 1 1 0 0 0
(遊) 金子誠 4 0 0 0 0 0

投手成績

<楽天>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
2 藤原 12 5 1 0 0 4
4 1/3 青山 21 6 3 0 2 2
1 小山 5 2 0 0 0 1
0/3 有銘 1 0 1 0 0 1
1/3 川岸 1 0 0 0 0 0
1/3 岩隈 2 1 0 0 0 1

<日本ハム>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 藤井 21 5 1 0 2 3
2/3 江尻 3 1 0 0 0 0
2/3 2 0 0 0 1 0
1 2/3 金森 8 2 1 0 2 1
1 武田久 4 1 0 0 0 0

戦況

楽天は藤原、日本ハムは藤井が先発。日本ハムは1回にスレッジの犠牲フライで先制すると、2回には田中賢のタイムリー3ベースと森本の2ランで3点を追加。対する楽天も4回にセギノール・宮出のタイムリーで1点差とするが、日本ハムは7回にスレッジ・鶴岡のタイムリーで突き放す。楽天は8回にセギノールのタイムリーで2点差とすると、その裏のピンチには野村克也監督が中1日で岩隈を投入する執念の采配を見せた。しかしスレッジにとどめの3ラン(CS新記録の合計10打点となる)を浴びてしまい、このまま日本ハムが逃げ切って勝利した。日本ハムがアドバンテージ分含む4勝1敗で日本シリーズ進出を決めた。
試合後には既に楽天退団が決定している野村監督の胴上げが所属経験のない日本ハムも参加して行なわれた。

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