【2017年セリーグファイナルステージ】横浜DeNAベイスターズ-広島東洋カープ

2017年のセリーグのクライマックスシリーズファイナルステージは3位の横浜DeNAベイスターズと優勝の広島東洋カープがマツダスタジアムで対戦した。この両チームの対戦は2016年に続いて2年連続同一カードとなった。セリーグのCSファイナルステージで2年連続同一カードで同じスタジアムで行われるのは、2007年〜2009年に東京ドームで読売ジャイアンツと中日ドラゴンズが対戦して以来となる。

広島vsDeNA 第1戦

<マツダスタジアム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
横浜 0 0 0 0 0 0 2 1
広島 0 0 0 0 3 3 3 0

(5回雨天コールド)

開始18:00 終了20:13 1時間37分 30,810人

勝: 薮田(1勝0敗)
負: 石田(0勝1敗)
本:

打撃成績

<DeNA>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(中) 桑原 2 0 0 0 0 0
(右) 梶谷 1 0 0 1 0 0
(一) ロペス 2 0 0 0 0 0
(左) 筒香 2 0 0 0 0 0
(三) 宮﨑 2 0 0 0 0 0
(捕) 戸柱 2 0 0 0 0 0
(二) 柴田 2 0 0 0 0 2
(投) 石田 1 1 0 0 0 0
(遊) 倉本 1 1 0 0 0 0

<広島>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 田中 2 1 2 1 0 1
(二) 菊池 2 1 1 0 0 0
(中) 3 0 0 0 0 0
(左) 松山 2 0 0 0 0 0
(右) バティスタ 1 0 0 1 0 0
(一) 新井 2 1 0 0 0 0
(三) 西川 1 0 0 0 0 0
(捕) 會澤 1 0 0 1 0 0
(投) 薮田 2 0 0 0 0 2

投手成績

<DeNA>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 石田 21 3 3 0 3 3

<広島>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 薮田 16 2 1 0 2 0

戦況

DeNAは石田、広島は薮田が先発。雨が降る中、試合は4回まで両投手の好投で無失点のまま5回へ。5回裏、広島は2死満塁のチャンスで、田中が2点タイムリーを放ち、先制する。さらに菊池にも適時打が飛び出し、この回3点を挙げた。この回終了後、雨がひどくなり、結果的にこの3点が決勝点となり、試合終了となった。投げては、先発・薮田が5回無失点。敗れたDeNAは、3回に連打でチャンスを作るも併殺打で得点を奪えなかった。広島が降雨コールドでファイナルステージ第1戦を制し、2勝0敗とした。

広島vsDeNA 第2戦

<マツダスタジアム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
横浜 0 0 2 0 2 1 0 0 1 6 11 0
広島 0 0 0 1 0 1 0 0 0 2 7 1

開始18:01 終了21:41 3時間40分 31,165人

勝: 濱口(1勝0敗)
負: 野村(0勝1敗)
本: [デ]宮崎1号(9回1点 プレイシア)

打撃成績

<DeNA>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(中) 桑原 5 2 0 0 0 1
(右) 梶谷 3 0 0 2 0 2
(一) ロペス 5 3 0 0 0 1
(左) 筒香 4 0 0 1 0 2
山﨑康 0 0 0 0 0 0
(三) 宮﨑 5 3 3 0 0 0
(二) 柴田 4 1 0 1 0 1
(捕) 髙城 2 0 0 0 0 0
乙坂 1 1 2 0 0 0
戸柱 2 0 0 0 0 0
(投) 濵口 3 0 0 0 0 1
細川 0 0 0 1 0 0
パットン 0 0 0 0 0 0
関根 0 0 0 0 0 0
(遊) 倉本 3 1 0 0 1 1

<広島>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 田中 5 2 0 0 0 2
(二) 菊池 3 0 0 0 0 0
(中) 4 1 0 0 0 1
(左) 松山 3 0 0 1 0 0
(右) バティスタ 3 2 0 1 0 1
(一) 新井 3 1 0 1 0 2
(三) 西川 4 1 2 0 0 0
(捕) 會澤 3 0 0 0 0 2
小窪 1 0 0 0 0 0
(投) 野村 1 0 0 0 0 1
天谷 1 0 0 0 0 0
九里 0 0 0 0 0 0
今村 0 0 0 0 0 0
庄司 1 0 0 0 0 0
中田 0 0 0 0 0 0
ブレイシア 0 0 0 0 0 0
岩本 1 0 0 0 0 0

投手成績

<DeNA>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
7 濱口 29 7 1 0 6 2
1 パットン 5 0 2 0 2 0
1 山崎康 3 0 0 0 1 0

<広島>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 野村 26 8 3 0 3 4
1 九里 5 1 1 0 2 0
1 今村 3 0 0 0 1 0
1 中田 4 0 1 1 1 0
1 ブレイシア 5 2 0 0 2 1

戦況

DeNAは濱口、広島は野村が先発。先制はDeNA。3回表、宮崎の適時打で2点を先制する。広島は4回に西川のタイムリーで1点を返すも、DeNAが5回に2死満塁から代打・乙坂が2点タイムリーを放ち、リードを広げた。DeNAは6回にも追加点を挙げ、試合を優勢に進めると先発・濱口も7回2失点の好投を見せ、6-2で勝利。敗れた広島は、先発・野村が要所を抑えられず、敗戦で通算2勝1敗となった。

広島vsDeNA 第3戦

<マツダスタジアム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
横浜 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 8 0
広島 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 0

開始18:00 終了21:23 3時間23分 31,279人

勝: 井納(1勝0敗)
負: ジョンソン(0勝1敗)
セーブ: 山﨑康(1セ)
本:

打撃成績

<DeNA>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(中) 桑原 4 1 0 0 0 1
(右) 梶谷 4 2 0 0 0 1
(一) ロペス 3 0 0 1 0 0
(左) 筒香 4 1 0 0 0 2
(三) 宮﨑 4 1 0 0 0 0
(捕) 嶺井 4 1 0 0 0 1
(二) 柴田 3 1 0 0 0 0
(投) 井納 2 1 1 0 0 0
三上 0 0 0 0 0 0
砂田 0 0 0 0 0 0
須田 0 0 0 0 0 0
細川 1 0 0 0 0 1
エスコバー 0 0 0 0 0 0
パットン 0 0 0 0 0 0
山﨑康 0 0 0 0 0 0
(遊) 倉本 3 0 0 0 0 1

<広島>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 田中 3 1 0 1 0 1
(二) 菊池 4 1 0 0 0 0
(中) 3 1 0 1 0 1
(右) バティスタ 4 0 0 0 0 1
(左) 松山 3 1 0 1 0 1
(一) エルドレッド 4 0 0 0 0 2
(三) 西川 2 2 0 1 0 0
(捕) 石原 3 0 0 0 0 1
ジャクソン 0 0 0 0 0 0
中﨑 0 0 0 0 0 0
(投) ジョンソン 1 0 0 0 0 0
天谷 1 0 0 0 0 1
今村 0 0 0 0 0 0
一岡 0 0 0 0 0 0
打捕 會澤 1 0 0 0 0 0

投手成績

<DeNA>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 1/3 井納 21 5 2 0 5 0
1/3 三上 1 0 0 0 0 0
0/3 砂田 1 0 1 0 0 0
1/3 須田 1 0 0 0 0 0
1 0/3 エスコバー 4 1 1 0 0 0
1 パットン 2 0 0 0 1 0
1 山﨑康 3 0 0 0 2 0

<広島>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 ジョンソン 20 6 1 0 3 1
1 今村 3 0 0 0 0 0
1 一岡 3 0 0 0 2 0
1 ジャクソン 4 1 0 0 1 0
1 中﨑 3 1 0 0 1 0

戦況

DeNAは井納、広島はジョンソンが先発。先制はDeNA。2回表、2死から嶺井と柴田の連打で一二塁とすると、井納がタイムリーを放ち、2アウトから先制に成功する。DeNA先発・井納はランナーを出すものの、6回途中無失点。広島は6回に連打で井納を引きずり下ろすも、DeNAが1人ずつの継投を見せ、得点を許さず。その後も継投で、8回、9回はパットン、山崎が抑えて1点のリードを守りぬいて勝利した。敗れた広島は、打線がチャンスを作り出すも後一本が出ず連敗。通算2勝2敗の五分となった。

なお、この試合はDeNAが途中で、1人1殺の継投を見せたが、翌日は台風の接近が予想されており、試合中止になる可能性が高いことを見込んだ上での継投であった。結果的にその後2日間試合中止で延期となったため、この日7人の投手を使ったDeNAにとってはしっかり休養ができ、次の第4戦に挑めることになった。

 

広島vsDeNA 第4戦

<マツダスタジアム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
横浜 0 0 0 1 3 0 0 0 0 4 8 0
広島 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 5 0

開始18:00 終了21:26 3時間26分 31,311人

勝: ウィーランド(1勝0敗)
負: 薮田(1勝1敗)
セーブ: 山﨑康(2セ)
本: [デ]筒香1号(4回1点 薮田) [広]丸1号(1回2点 ウィーランド)

打撃成績

<DeNA>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(中) 桑原 5 2 2 0 0 2
(二) 柴田 1 0 0 3 0 0
(一) ロペス 4 1 1 0 0 0
(左) 筒香 4 2 1 0 0 0
(三) 宮﨑 4 0 0 0 0 2
(右) 梶谷 3 0 0 1 0 1
(捕) 嶺井 4 1 0 0 0 2
(投) ウィーランド 1 1 0 2 0 0
砂田 0 0 0 0 0 0
三上 0 0 0 0 0 0
エスコバー 0 0 0 0 0 0
今永 1 0 0 0 0 1
山﨑康 0 0 0 0 0 0
(遊) 倉本 4 1 0 0 0 0

<広島>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 田中 3 0 0 2 0 1
(二) 菊池 3 0 0 0 0 1
(中) 3 1 2 1 0 2
(左) 松山 4 1 0 0 0 0
(右) バティスタ 2 0 0 1 0 2
走右 野間 1 0 0 0 0 1
(一) 新井 4 2 1 0 0 0
(三) 西川 3 1 0 1 0 1
(捕) 會澤 2 0 0 0 0 1
岩本 1 0 0 0 0 1
一岡 0 0 0 0 0 0
ジャクソン 0 0 0 0 0 0
中﨑 0 0 0 0 0 0
メヒア 1 0 0 0 0 0
(投) 薮田 1 0 0 0 0 0
九里 0 0 0 0 0 0
安部 1 0 0 0 0 0
今村 0 0 0 0 0 0
小窪 1 0 0 0 0 1
石原 0 0 0 0 0 0
天谷 1 0 0 0 0 1

投手成績

<DeNA>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 0/3 ウィーランド 24 5 4 0 5 3
0/3 砂田 1 0 1 0 0 0
2/3 三上 2 0 0 0 2 0
1/3 エスコバー 1 0 0 0 0 0
2 今永 6 0 0 0 3 0
1 山﨑康 3 0 0 0 2 0

<広島>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
4 0/3 薮田 19 5 4 0 4 4
1 九里 4 2 0 0 0 0
1 今村 5 1 1 0 1 0
1 一岡 4 0 1 0 0 0
1 ジャクソン 3 0 0 0 2 0
1 中﨑 3 0 0 0 1 0

戦況

土日が台風の影響で中止となり、10/23(月)に順延され行われた。DeNAはウィーランド、広島は初戦勝利の薮田が先発。広島は初回、3番丸がランナー1人を置いてライトにツーランホームランを放ち、先制。さらに6番新井にもタイムリーツーベースが飛び出し、1回にいきなり3点を先制する。対するDeNAは4回表、主砲・筒香のソロで2点差に迫ると、続く5回には、ノーアウトからランナーを溜めると、桑原のタイムリー二塁打で同点に追いつき、さらにロペスの適時打で逆転に成功。

広島は6回、四球と安打でチャンスを広げるとDeNAは先発ウィーランドから砂田に交代。が、砂田がストライクが入らず、四球を与えて無死満塁となる。DeNAはここで三上に交代。三上は代打岩本、小窪を連続三振で2アウトまで持っていくと、ここでDeNAはエスコバーに投手交代。エスコバーが1番田中をセカンドゴロに抑えて、無死満塁の大ピンチを0点で凌いだ。その後も先発要員であった今永が2回投げる必死の継投でDeNAが1点差を逃げ切って勝利。DeNAが日本シリーズ進出に王手をかけた。敗れた広島は6回のチャンスを活かせず、3連敗。あとがなくなった。

広島vsDeNA 第5戦

<マツダスタジアム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
横浜 0 1 2 1 2 0 1 2 0 9 16 0
広島 2 0 0 0 0 1 0 0 0 3 9 1

開始18:00 終了21:39 3時間39分 31,230人

勝: 三嶋(1勝0敗)
負: 野村(0勝2敗)
本: [デ]宮﨑2号(2回1点 野村) [デ]桑原1号(3回2点 野村) [デ]筒香2号(5回2点 大瀬良),3号(7回1点 一岡) [デ]梶谷1号(8回2点 ジャクソン) [広]新井1号(6回1点 三上)

打撃成績

<DeNA>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(中) 桑原 6 3 2 0 0 0
(右) 梶谷 4 1 2 1 0 0
(一) ロペス 5 1 0 0 0 2
(左) 筒香 5 2 3 0 0 1
(三) 宮﨑 4 3 1 1 0 0
(二) 柴田 4 3 0 0 0 0
(捕) 嶺井 5 1 0 0 0 0
(投) 石田 0 0 0 0 0 0
三嶋 1 1 0 0 0 0
細川 1 1 1 0 0 0
濵口 0 0 0 0 0 0
白崎 1 0 0 0 0 1
三上 0 0 0 0 0 0
乙坂 1 0 0 0 0 1
エスコバー 0 0 0 0 0 0
パットン 0 0 0 0 0 0
戸柱 1 0 0 0 0 0
山﨑康 0 0 0 0 0 0
(遊) 倉本 4 0 0 1 0 2

<広島>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 田中 5 2 0 0 0 1
(二) 菊池 2 1 0 1 0 0
(中) 3 1 1 1 0 0
(一) 新井 4 1 1 0 0 1
(左) 松山 3 1 0 1 0 1
(右) バティスタ 4 1 1 0 0 2
(三) 西川 4 0 0 0 0 0
(捕) 會澤 4 1 0 0 0 1
(投) 野村 1 0 0 0 0 0
大瀬良 0 0 0 0 0 0
中田 0 0 0 0 0 0
メヒア 1 1 0 0 0 0
今村 0 0 0 0 0 0
岩本 1 0 0 0 0 0
一岡 0 0 0 0 0 0
ジャクソン 0 0 0 0 0 0
中﨑 0 0 0 0 0 0
安部 1 0 0 0 0 0

投手成績

<DeNA>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
1 石田 7 3 1 0 0 2
2 三嶋 7 1 1 0 2 0
2 濱口 7 2 0 0 1 0
1 三上 6 3 0 0 0 1
1 エスコバー 4 0 1 0 1 0
1 パットン 3 0 0 0 1 0
1 山﨑康 3 0 0 0 1 0

<広島>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
3 野村 12 3 0 0 1 3
1 2/3 大瀬良 11 6 0 0 2 3
1/3 中田 2 1 0 0 0 0
1 今村 5 1 1 0 2 0
1 一岡 5 2 0 0 1 1
1 ジャクソン 5 2 0 0 1 2
1 中﨑 6 1 2 0 0 0

戦況

DeNAが石田、広島は野村が先発。広島は初回、DeNA先発石田を攻め、丸のタイムリーとバティスタのタイムリーツーベースで2点を先制する。DeNAは2回に宮崎のソロホームランで1点差に迫ると、2回からは早くも継投で三嶋に交代。2回を無失点に抑えて流れを掴むと、3回に桑原の2ランホームランで逆転に成功。さらに4回には連打でチャンスを掴むと、投手・三嶋の打順で高卒ルーキー細川を代打に出す。この細川がセンター前にタイムリーを放ち、4-2とリードを広げると、5回には主砲・筒香が2ランホームラン。2回から5回まで毎回得点で試合を有利に進める。

広島も6回に新井のソロホームランで反撃するもDeNAは7回にこの日2本目となる筒香のソロ本塁打、8回には梶谷がツーランホームランを放ち、試合を決めた。投げてはこのシリーズ通じて見せたポストシリーズでの継投策で広島打線を3点に抑えて、9-3でDeNAが勝利。日本シリーズ進出を決めた。DeNAが日本シリーズに進むのは1998年以来19年ぶり。また3位のチームが日本シリーズ進出となったのは2010年のロッテ以来2チーム目で、セリーグでは初めてとなった。

敗れた広島は、この日は先制するも投手陣が踏ん張れず、また打線もシーズンのつながりを欠き、4連敗。2年連続の日本シリーズ進出はならなかった。

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