【2010年セリーグファイナルステージ】中日ドラゴンズ-読売ジャイアンツ

2010年のセ・リーグのファイナルステージは、セリーグ優勝の中日ドラゴンズと2位読売ジャイアンツがナゴヤドームで対戦した。セリーグのCSが2007年に開始されて以来、ファイナルステージは4年連続で同じ顔合わせとなった。ただ、2009年までは東京ドームでの対戦であり、セリーグのファイナルステージがナゴヤドームで行われるのは初である。

なお、2009年までは2ndステージと呼んでいたが、2010年からファイナルステージと名称変更された。

中日vs巨人 第1戦

<ナゴヤドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 8 0
中日 4 0 0 0 0 0 1 0 × 5 12 1

開始18:00 終了21:30 3時間30分 37,659人

勝:チェン(1勝0敗)
負:東野(0勝1敗)
本:

打撃成績

<巨人>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 脇谷 3 1 0 1 1 2
(一) 亀井 4 1 0 0 0 1
藤井 0 0 0 0 0 0
クルーン 0 0 0 0 0 0
1 0 0 0 0 0
(三) 小笠原 4 0 0 0 0 0
(左) ラミレス 4 1 0 0 0 2
(捕) 阿部 4 1 0 0 0 0
(右)一 高橋 4 0 0 0 0 0
(中) 長野 2 0 0 0 0 1
MICHEAL 0 0 0 0 0 0
打中 松本 2 1 0 0 0 0
(遊) 古城 4 1 0 0 0 2
(投) 東野 1 0 0 0 0 1
打中右 矢野 2 2 0 1 0 0

<中日>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 荒木 5 3 0 0 0 0
(中)右 英智 4 0 0 0 0 0
(三)一 森野 4 2 1 1 0 1
(左) 和田 4 0 0 1 0 0
岩崎達 0 0 0 0 0 0
(一) ブランコ 3 2 1 1 0 0
岩瀬 0 0 0 0 0 0
(右)左 藤井 3 2 2 0 0 1
(捕) 谷繁 4 2 0 0 0 1
(二)三 堂上直 4 1 1 0 0 0
(投) チェン 1 0 0 2 0 0
高橋 0 0 0 0 0 0
井端 1 0 0 0 0 0
浅尾 0 0 0 0 0 0
大島 0 0 0 0 0 0

投手成績

<巨人>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
4 東野 20 7 2 0 1 4
2 MICHEAL 11 3 2 0 1 0
1 藤井 6 2 1 0 0 1
1 クルーン 3 0 0 0 1 0

<中日>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
6 2/3 チェン 27 7 0 1 5 0
1/3 高橋 2 0 1 0 1 0
1 浅尾 5 1 0 0 1 0
1 岩瀬 4 0 1 0 2 0

戦況

巨人の先発は東野、中日の先発はチェン。中日は1回裏に森野のタイムリーで先制すると、さらにブランコの適時二塁打と藤井の2点適時打で4点を挙げる。中日は7回裏にも堂上直のタイムリーでリードを広げる。先発のチェンは6回2/3を投げ7安打を許すも、要所を締めて無失点の好投。その後は高橋・浅尾・岩瀬と勝ちパターンの継投で巨人を完封。中日がアドバンテージの1勝を含めて対戦成績を2勝0敗とした。巨人は中3日の東野を先発に立てるが立ち上がりに失点し、打線もチャンスは作ったものの、あと一本が出なかった。また巨人はリードオフマン・坂本が試合前練習で腰を痛め、試合を欠場したのも痛かった。

中日vs巨人 第2戦

<ナゴヤドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0
中日 0 1 1 0 0 0 0 0 × 2 6 0

開始18:00 終了20:53 2時間53分 37,298人

勝:吉見(1勝0敗)
負:内海(0勝1敗)
セーブ:浅尾(1セ)
本:

打撃成績

<巨人>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 脇谷 4 3 0 0 0 1
(一) 亀井 4 0 0 0 0 1
(三) 小笠原 4 0 0 0 0 0
(左) ラミレス 4 0 0 0 0 1
(捕) 阿部 4 0 0 0 0 1
(右) 高橋 4 1 0 0 0 0
(中) 長野 3 1 0 0 1 1
(遊) 古城 2 0 0 1 0 0
(投) 内海 2 0 0 0 0 2
矢野 1 0 0 0 0 0
久保 10 0 0 0 0 0

<中日>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 荒木 4 0 0 0 0 0
(中) 英智 4 2 0 0 0 0
(三) 森野 4 1 0 0 0 1
(左) 和田 3 1 0 0 1 1
(一) ブランコ 2 0 1 0 0 2
(右) 藤井 2 0 0 1 0 0
(捕) 谷繁 3 1 0 0 0 0
(二) 堂上直 2 0 0 0 0 2
堂上剛 1 0 0 0 0 1
岩崎達 0 0 0 0 0 0
(投) 吉見 3 1 1 0 0 1
高橋 0 0 0 0 0 0
浅尾 0 0 0 0 0 0

投手成績

<巨人>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
6 内海 25 6 1 1 5 2
2 久保 6 0 0 0 3 0

<中日>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
7 1/3 吉見 29 5 1 1 6 0
1 高橋 3 0 0 0 1 0
2/3 浅尾 2 0 0 0 0 0

戦況

巨人は内海が先発、中日は吉見が先発。中日は2回裏に先発の吉見が自らのタイムリーで先制。3回裏にはブランコの犠牲フライで1点を追加する。中日先発・吉見は7回1/3を被安打5、無失点の好投。後を継いだ高橋・浅尾もパーフェクトリリーフで序盤の2点を守り切り、中日が連勝で日本シリーズ出場に王手をかけた。巨人先発の内海は6回を投げて被安打6・奪三振5・2失点にまとめたものの、この日も坂本が欠場、さらに小笠原・ラミレス・阿部のクリーンアップが揃ってノーヒットなど、打線の援護に恵まれなかった。

中日vs巨人 第3戦

<ナゴヤドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
巨人 0 0 0 0 1 1 0 0 1 3 8 0
中日 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 6 2

開始18:00 終了21:03 3時間3分 38,432人

勝:越智(1勝0敗)
負:岩瀬(0勝1敗)
セーブ:山口(1セ)
本:[巨」阿部1号(9回1点岩瀬) [中]野本1号(8回2点越智)

打撃成績

<巨人>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 脇谷 4 2 1 0 0 0
(中) 松本 3 0 0 0 0 1
(三)一 小笠原 3 0 0 1 0 1
(左) ラミレス 4 1 0 0 0 0
寺内 0 0 0 0 0 0
(捕) 阿部 4 1 1 0 0 0
(一)右 高橋 4 2 1 0 0 0
(右)左 矢野 4 1 0 0 0 0
(遊) 古城 4 1 0 0 0 2
(投) 朝井 2 0 0 0 0 2
坂本 1 0 0 0 0 0
久保 0 0 0 0 0 0
越智 0 0 0 0 0 0
1 0 0 0 0 1
山口 0 0 0 0 0 0

<中日>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 荒木 4 1 0 0 0 0
(中) 英智 3 0 0 0 0 0
(三) 森野 3 1 0 1 0 1
(左) 和田 4 2 0 0 0 0
(一) ブランコ 4 0 0 0 0 2
(右) 藤井 3 0 0 0 0 0
井端 1 0 0 0 0 0
(捕) 谷繁 2 0 0 1 0 0
(二) 堂上直 2 0 0 0 0 0
大島 1 1 0 0 0 0
岩瀬 0 0 0 0 0 0
(投) 山井 1 0 0 0 0 0
中田亮 1 0 0 0 0 0
三瀬 0 0 0 0 0 0
河原 0 0 0 0 0 0
打右 野本 1 1 2 0 0 0

投手成績

<巨人>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
6 朝井 20 1 2 0 1 0
1 久保 4 2 0 0 0 0
1 越智 5 2 0 0 0 2
1 山口 4 1 0 0 2 0

<中日>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
6 山井 25 6 1 0 4 2
1 2/3 三瀬 5 0 0 0 1 0
1/3 河原 1 0 0 0 0 0
1 岩瀬 5 2 0 0 2 1

戦況

巨人は朝井、中日は山井が先発。巨人は5回表に脇谷がタイムリーツーベースを放ち、ファイナルステージ3戦目で初めて先制。続く6回表にも高橋由の二塁打で一塁走者ラミレスが好走塁で本塁を陥れ、1点を追加する。中日は8回裏に野本が2ラン本塁打を放って同点に追いつくものの、巨人は9回表に阿部がこの回から登板の守護神・岩瀬からソロホームランを放ち勝ち越し。これが決勝点となり、巨人がファイナルステージ初勝利を挙げた。巨人先発・朝井は緩急を使った投球で6回を被安打1、無失点の好投。巨人が土壇場で勝利を手にした。

中日vs巨人 第4戦

<ナゴヤドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
巨人 0 0 0 0 0 0 0 1 2 3 11 0
中日 0 0 0 2 0 0 0 1 4 8 0

開始18:00 終了21:57 3時間57分 38,432人

勝:浅尾(1勝0敗)
負:久保(0勝1敗)
本:

打撃成績

<巨人>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 坂本 5 1 0 0 0 1
(二) 脇谷 4 1 0 0 0 2
(三) 小笠原 3 2 1 0 0 0
(左) ラミレス 4 1 0 0 0 1
(捕) 阿部 4 1 0 0 0 2
(一) 高橋 4 2 0 0 0 1
(中) 矢野 4 2 1 0 0 0
走中 鈴木 0 0 0 0 0 0
(右) 東野 0 0 0 0 0 0
2 1 0 0 0 1
(投) グライシンガー 1 0 0 0 0 0
長野 1 0 0 0 0 1
高木 0 0 0 0 0 0
MICHEAL 0 0 0 0 0 0
亀井 1 0 0 0 0 0
クルーン 0 0 0 0 0 0
山口 0 0 0 0 0 0
松本 1 0 1 0 0 0
久保 0 0 0 0 0 0

<中日>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 荒木 5 1 0 0 0 0
(中) 大島 4 1 0 0 0 1
浅尾 0 0 0 0 0 0
中田亮 0 0 0 1 0 0
(三)一 森野 4 0 0 1 0 1
(左) 和田 4 1 1 1 0 1
(一) ブランコ 3 1 0 1 0 1
堂上直 0 0 0 0 0 0
(右) 野本 3 0 0 0 0 0
高橋 0 0 0 0 0 0
英智 1 1 0 0 0 0
(二) 井端 3 1 0 1 0 0
(捕) 小田 2 2 2 0 0 0
谷繁 0 0 1 2 0 0
(投) 山本昌 2 0 0 0 0 1
河原 0 0 0 0 0 0
藤井 1 0 0 0 0 0

投手成績

<巨人>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
4 グライシンガー 18 5 1 0 3 2
2/3 高木 3 1 0 0 0 0
1 1/3 MICHEAL 4 0 0 0 0 0
1 クルーン 4 0 1 0 0 0
1 山口 7 1 3 0 2 1
1/3 久保 4 1 2 0 0 1

<中日>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
4 1/3 山本昌 17 5 0 0 5 0
1 2/3 河原 5 0 0 0 2 0
1 1/3 高橋 8 4 0 0 1 1
1 2/3 浅尾 7 2 0 0 1 2

戦況

巨人はグライシンガー、中日はベテラン山本昌が先発。中日は4回裏に小田のタイムリーツーベースで2点を先制。巨人は8回表に小笠原の犠飛で1点を返すが、中日は8回裏に谷繁の押し出し四球により1点を追加して突き放す。このまま終わるかと思いきや、巨人は9回表に中日4番手の浅尾から矢野の適時二塁打と松本の内野ゴロの間に2点を奪い、土壇場で同点に持ち込む。しかし、中日は9回裏に巨人6番手の久保から和田が前進守備の左翼・ラミレスの頭上を越えるサヨナラタイムリーを放ち決着を付けた。
中日がファイナルステージ対戦成績4勝1敗(アドバンテージの1勝を含む)で、3年ぶり9回目の日本シリーズ出場を決めた。中日はセ・リーグクライマックスシリーズ初のサヨナラ勝利。また、クライマックスシリーズの優勝がサヨナラゲームで決まったのは今回がセ・パを通して初である(ただし、パ・リーグプレーオフでは2006年に日本ハムがソフトバンクとの第2戦でサヨナラ勝ちしている)。
なお、シリーズMVPは本試合でサヨナラタイムリーを記録した中日・和田一浩が受賞した。和田のポストシーズンでのサヨナラ打は、西武時代の2004年のプレーオフ第1ステージ第3戦のサヨナラ本塁打以来で自身2度目となった。

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