【2013年パリーグファイナルステージ】東北楽天ゴールデンイーグルス-千葉ロッテマリーンズ

2013年のパリーグのクライマックスシリーズファイナルステージは優勝の東北楽天ゴールデンイーグルスとファーストステージを勝ち抜けた千葉ロッテマリーンズが対戦した。両チームがCSで対戦するのは初めてとなった。また、東北でのファイナルステージ開催も初めてである。(1stステージは2009年に開催)

楽天vsロッテ 第1戦

<日本製紙クリネックススタジアム宮城>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
楽天 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 1
ロッテ 0 0 0 1 0 0 0 1 × 2 8 1

開始18:06 終了21:01 2時間55分 24,332人

勝:田中(1勝0敗)
負:成瀬(0勝1敗)
本:[楽]銀次1号(4回1点成瀬)

打撃成績

<ロッテ>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 根元 3 0 0 1 0 1
(中) 岡田 4 1 0 0 0 0
(一) 井口 4 0 0 0 0 2
(三) 今江 4 1 0 0 0 1
(左) 角中 4 1 0 0 0 1
(指) サブロー 4 0 0 0 0 2
(遊) 鈴木 4 1 0 0 0 2
(右) 清田 3 2 0 0 0 0
(捕) 里崎 3 1 0 0 0 0

<楽天>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(右) 岡島 4 1 0 0 0 0
(二) 藤田 3 1 0 0 0 0
(一) 銀次 2 1 1 2 0 0
(指) ジョーンズ 4 1 0 0 0 2
(三) マギー 3 2 1 1 0 0
(左) 枡田 4 1 0 0 0 0
森山 0 0 0 0 0 0
(遊) 松井 3 0 0 0 0 1
(捕) 3 1 0 0 0 2
(中) 聖澤 3 0 0 0 0 0

投手成績

<ロッテ>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
7 成瀬 27 6 2 0 4 1
1/3 レデズマ 3 1 1 0 0 1
1/3 西野 2 1 0 0 1 0
1/3 服部 1 0 0 0 0 0

<楽天>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
9 田中 34 7 1 0 9 0

戦況

楽天は今季24勝0敗で無敗の最多勝投手となった田中が先発。千葉ロッテは6月に左肩痛で故障し、10月8日のシーズン最終戦で復帰した成瀬が先発。ロッテは1回と2回にそれぞれ一、二塁としたものの、共に無得点に終わる。楽天先発の田中は3回以降は安定したピッチング。ロッテ先発成瀬も7回を銀次の本塁打による1点に抑える好投を見せるが、打線の援護がなかった。楽天は8回にもマギーの適時打が出て1点を追加。田中はCSでは初めての完封勝利となり、楽天がアドバンテージも含めて2勝0敗とした。この試合の観客動員は24,332人は当時の球場史上最多記録となった。

楽天vsロッテ 第2戦

<日本製紙クリネックススタジアム宮城>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 H E
ロッテ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 3 4 8 1
楽天 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 7 0

開始18:06 終了21:31 3時間25分 24,097人

勝:内(1勝0敗)
負:金刃(0勝1敗)
本:[ロ」ブラゼル1号(10回1点金刃) [楽]ジョーンズ1号(9回1点内) [楽]聖澤1号(10回1点内)

打撃成績

<ロッテ>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 根元 5 1 2 0 0 2
(中) 岡田 5 0 0 0 0 0
(一) 井口 3 1 0 0 1 1
走一 細谷 0 0 0 0 0 0
打一 福浦 1 0 0 0 0 0
(三) 今江 4 2 0 0 0 2
(左) 角中 3 1 0 0 0 0
加藤 0 0 0 0 0 0
(指) サブロー 2 0 0 0 0 2
打指 ブラゼル 2 1 2 0 0 0
(遊) 鈴木 4 1 0 0 0 0
(右) 清田 4 1 0 0 0 2
(捕) 里崎 3 0 0 0 0 2

<楽天>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(右) 岡島 5 2 0 0 0 0
(二) 藤田 2 1 0 0 0 0
(一) 銀次 3 0 0 0 0 1
(指) ジョーンズ 4 2 1 0 0 0
(三) マギー 3 1 0 1 0 0
(左) 枡田 4 0 0 0 0 1
森山 0 0 0 0 0 0
(遊) 松井 4 0 0 0 0 1
(捕) 4 0 0 0 0 1
(中) 聖澤 3 1 1 1 0 1

投手成績

<ロッテ>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
6 グライシンガー 22 4 0 0 5 0
1 カルロス・ロサ 4 0 1 0 0 0
1 益田 3 0 1 0 0 0
2 8 3 0 0 0 2

<楽天>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
9 則本 32 4 0 1 11 1
0/3 金刃 2 2 0 0 0 2
1/3 小山伸 2 1 0 0 0 1
0/3 長谷部 1 1 0 0 0 0
2/3 レイ 2 0 0 0 0 0

戦況

楽天の先発は則本、ロッテはグライシンガーが先発。両投手が共に好投で、6回まで無失点に抑えていたものの、7回にロッテはこの試合初めて三塁に走者を置くと、代打ブラゼルの投手強襲の打球がグラブをはじく間に1点を先制。対する楽天はロッテ投手陣に抑えられていたものの、9回にジョーンズのホームランで同点に追いつき、延長戦へ。10回、この年シーズン公式戦ではブラゼルは左投手から本塁打を打ってなかったものの、左投手の金刃相手にそのまま打席に立たせ、決勝の本塁打を放つ。楽天は先発の則本が好投するものの、シーズン中から不安定だった救援陣が誤算だった。先発の則本はパ・リーグのプレーオフ、CSでは初の新人二桁奪三振を奪った。(セでは同年に巨人・菅野が達成しており、2人目となった。)

楽天vsロッテ 第3戦

<日本製紙クリネックススタジアム宮城>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1
楽天 0 2 0 0 0 0 0 0 × 2 6 0

開始14:05 終了17:05 3時間0分 24,396人

勝:美馬(1勝0敗)
負:古谷(0勝1敗)
本:

打撃成績

<ロッテ>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 根元 4 2 0 0 0 0
(中) 岡田 3 0 0 0 0 0
伊志嶺 1 0 0 0 0 0
田村 0 0 0 0 0 0
(一) 井口 2 0 0 2 0 1
(三) 今江 4 0 0 0 0 2
(左) 角中 4 1 0 0 0 0
(指) ブラゼル 3 0 0 0 0 2
(遊) 鈴木 3 1 0 0 0 0
(右) 清田 3 0 0 0 0 0
(捕) 里崎 2 0 0 0 0 1
打中 加藤 1 0 0 0 0 1

<楽天>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(右) 岡島 4 1 0 0 0 0
(二) 藤田 4 0 0 0 0 1
(一) 銀次 3 1 0 1 0 1
(指) ジョーンズ 4 0 0 0 0 3
(三) マギー 3 1 0 1 0 0
(左) 舛田 2 0 0 0 1 0
牧田 0 0 0 0 0 0
(遊) 松井 3 1 0 1 0 1
(捕) 4 1 2 0 0 1
(中) 聖澤 3 1 0 0 0 1

投手成績

<ロッテ>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 0/3 古谷 21 4 0 1 4 2
2 西野 10 1 3 0 3 0
1 カルロス・ロサ 4 1 0 0 1 0

<楽天>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
9 美馬 42 4 2 0 7 0

戦況

楽天は美馬、ロッテは古谷が先発。楽天は、2回に2死一、二塁から嶋が決勝打となる2点適時打を放つ。ロッテも2回と3回に2死一、二塁としたものの、得点を奪えず、8回まで先頭打者を塁に出せなかった。9回、この試合初めて先頭打者が四球で出塁するが、続く今江が併殺打に倒れる。ロッテ打線はファイナルステージにおいて、いずれも9回まで投げた楽天の先発投手から1点しか挙げておらず、打線がつながらなかった。楽天の美馬はロッテ打線に三塁を踏ませない投球で、シーズン公式戦を通じて初の完封勝利を挙げ、楽天は3勝1敗で日本シリーズ進出に王手をかけた。また、このゲームは第1戦を更新する球場史上最多の24,396人が観戦した。

楽天vsロッテ 第4戦

<日本製紙クリネックススタジアム宮城>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
ロッテ 0 0 0 4 0 0 1 0 0 5 10 1
楽天 1 2 0 2 0 0 1 2 × 8 10 0

開始18:06 終了21:39 3時間33分 24,264人

勝:斎藤(1勝0敗)
負:カルロス・ロサ(0勝1敗)
セーブ:田中(1セ)
本:[ロ]G.G.佐藤1号(4回3点辛島) [楽]ジョーンズ2号(4回2点西野) [楽]マギー1号(7回1点カルロス・ロサ)

打撃成績

<ロッテ>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(二) 根元 4 2 1 0 0 2
(中)右 清田 4 1 0 0 0 0
福浦 1 1 0 0 0 0
伊志嶺 0 0 0 0 0 0
(一) 井口 4 1 0 1 0 1
(三) 今江 4 0 1 0 0 0
(右)左 角中 4 1 0 0 0 0
(左) サブロー 3 0 0 1 0 0
加藤 0 0 0 0 0 0
(指) G.G.佐藤 3 1 3 0 0 1
打指 ブラゼル 1 0 0 0 0 0
(遊) 鈴木 4 2 0 0 0 0
(捕) 里崎 2 1 0 0 0 0
金澤 1 0 0 0 0 0

<楽天>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(右) 岡島 4 1 1 0 1 1
(二) 藤田 3 1 1 2 0 0
(一) 銀次 4 3 2 1 0 0
(指) ジョーンズ 4 1 3 0 0 1
(三) マギー 4 1 1 0 0 1
(左) 枡田 3 0 0 0 0 1
牧田 1 0 0 0 0 0
(遊) 松井 4 2 0 0 0 0
(捕) 1 0 0 2 0 0
(中) 聖澤 4 1 0 0 0 1

投手成績

<ロッテ>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
1 2/3 唐川 11 3 2 1 0 3
2 松永 10 2 2 0 1 1
2 1/3 西野 8 1 0 0 2 1
1 1/3 カルロス・ロサ 6 1 1 0 0 1
1/3 服部 4 3 0 0 1 1
1/3 益田 1 0 0 0 1 0

<楽天>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
4 辛島 17 4 1 0 3 4
2 レイ 8 2 0 0 1 0
1/3 長谷部 3 2 0 0 0 1
2/3 斎藤 3 0 1 0 0 0
1 則本 3 0 0 0 0 0
1 田中 5 2 0 0 0 0

戦況

当初、10月20日に予定されていたが雨天のため一日順延された。2004年からの10年連続でプレーオフ・CSが中止になるのはセ・パ通じて史上初めての出来事。なお、当初の予定は、13時05分試合開始。予告先発は楽天が辛島、ロッテが松永だった。
この日は楽天は辛島がスライドで先発。ロッテは唐川が先発。
ロッテは2回までにジョーンズの2ランホームランなどで3点を取られるが、初出場でスタメンのG.G.佐藤の3ランで本塁打で逆転。しかし、その後追いつかれ、再度ロッテが追いつく展開となったが、楽天が7回裏にマギーのソロ本塁打で勝ち越しに成功。さらに8回に2点を追加した楽天が、8回から則本、田中の継投でロッテを抑えて勝利。球団史上初の日本シリーズ進出を決めた。勝利投手は斎藤で、43歳8カ月での勝利投手はポストシーズン最年長記録となった。また楽天の監督の星野は日本シリーズ史上最年長出場監督、中日と阪神に次ぐ3球団目での出場は西本幸雄と並ぶ最多タイ記録となった。対するロッテは、この年苦手とした西武ドームでの西武とのCSは突破したものの、同じく苦手とした仙台では1勝しか挙げられず、最後まで仙台は鬼門のまま2013年を終えることになった。

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