【2011年パリーグファイナルステージ】福岡ソフトバンクホークス-埼玉西武ライオンズ

2011年のパリーグのクライマックスシリーズファイナルステージは優勝の福岡ソフトバンクホークスとファーストステージを勝ち抜けた埼玉西武ライオンズが対戦した。両チームがCSで対戦するのは初めてとなった。ただし、パリーグプレーオフ時代には、2004年の第2ステージ、2006年の第1ステージで対戦している。

ソフトバンクvs西武 第1戦

<ヤフードーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
西武 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 6 0
ソフトバンク 0 0 2 0 0 2 0 0 × 4 7 0

開始18:00 終了20:57 2時間57分 37,025人

勝:和田(1勝0敗)
負:帆足(0勝1敗)
セーブ:馬原(1セ)
本:[西]中村1号(7回1点和田)

打撃成績

<西武>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(左) 栗山 4 1 0 0 0 0
(二) 2 0 0 0 0 1
打二 阿部 2 1 0 0 0 0
(三) 中島 4 0 0 0 0 2
(指) 中村 4 1 1 1 0 0
走指 フェルナンデス 3 0 0 0 0 0
(一) 斉藤 0 0 0 0 0 0
(右) 浅村 4 0 0 0 0 0
佐藤 3 1 0 0 0 1
(中) 星孝 0 0 0 0 0 0
(捕) 秋山 3 1 0 0 0 0
打右 銀仁朗 2 1 0 0 0 1
大崎 1 0 1 0 0 0

<ソフトバンク>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 川崎 3 2 0 0 1 0
(二) 本多 3 0 0 0 1 0
(左) 内川 3 2 2 1 0 0
走中 城所 0 0 0 0 0 0
(指) カブレラ 3 1 0 1 0 0
(三) 松田 3 0 0 0 0 1
(一) 小久保 4 0 0 0 0 1
明石 0 0 0 0 0 0
(右) 多村 4 1 2 0 0 0
(中)左 長谷川 3 1 0 0 0 1
(捕) 細川 2 0 0 0 0 1

投手成績

<西武>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 1/3 帆足 23 6 1 1 3 4
2/3 岡本篤 3 1 0 0 0 0
2/3 グラマン 4 0 1 1 1 0
1/3 野上 1 0 0 0 0 0
1 ミンチェ 3 0 0 0 0 0

<ソフトバンク>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
7 和田 24 4 0 0 4 1
1 ファルケンボーグ 4 1 0 0 1 1
1 馬原 5 1 1 0 0 0

戦況

先発はソフトバンクは和田、西武は帆足。ソフトバンクは1回裏、2回裏と得点圏にランナーを置きながらも無得点だったものの、3回裏に二死一、三塁から内川の適時三塁打で2点を先制。さらに6回裏には二死二、三塁から多村のサードへのボテボテの打球が内野安打となり、さらに二塁走者小久保の好走塁もあって2点を追加した。対する西武は7回表に中村のソロ本塁打で1点、8回表には一死三塁から代打大崎の遊ゴロの間に1点で計2点を返す。9回表にも二死一、三塁とチャンスを作るが、得点できずに終了。ソフトバンクが先勝となり、2005年から続いていたポストシーズン初戦の連敗を6で止めた。

ソフトバンクvs西武 第2戦

<ヤフードーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
西武 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 6 0
ソフトバンク 1 0 0 0 0 2 0 4 × 7 9 0

開始18:00 終了21:10 3時間10分 35,021人

勝:攝津(1勝0敗)
負:岸(0勝1敗)
本:[ソ]松田1号(6回1点岸) [ソ]松中1号(8回4点牧田)

 

打撃成績

<西武>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(左) 栗山 3 0 0 0 0 0
(二) 3 0 0 0 0 2
打二 阿部 1 0 0 0 0 1
(遊) 中島 4 1 0 0 0 1
(三) 中村 4 1 0 0 0 1
(指) フェルナンデス 4 1 0 0 0 0
(一) 浅村 4 1 1 0 0 1
(右) 大崎 4 1 1 0 0 0
(捕) 銀仁朗 3 1 0 0 0 0
(中) 秋山 2 0 0 0 0 1
佐藤 0 0 0 1 0 0
走中 斉藤 0 0 0 0 0 0

<ソフトバンク>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 川崎 4 2 0 1 0 1
(二) 本多 2 1 0 1 0 0
(左) 内川 4 1 1 0 0 0
(指) カブレラ 3 0 1 0 0 2
(三) 松田 4 1 1 0 0 0
(一) 小久保 2 1 0 1 0 0
走一 明石 1 1 0 0 0 0
(右) 多村 3 0 0 1 0 0
福田 0 0 0 0 0 0
(中) 長谷川 3 1 0 0 1 2
城所 0 0 0 0 0 0
(捕) 細川 3 0 0 0 0 2
松中 1 1 4 0 0 0
山崎 0 0 0 0 0 0

投手成績

<西武>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
6 25 5 2 0 6 3
2/3 石井一 4 1 1 1 0 0
1 ミンチェ 6 2 1 0 0 3
1/3 牧田 2 1 0 0 1 1

<ソフトバンク>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
7 攝津 26 5 0 0 6 2
1 森福 4 0 1 0 1 0
1 馬原 4 1 0 0 0 0

戦況

第2戦先発はソフトバンクは攝津、西武は岸。ソフトバンクは1回裏、一死二塁から内川の適時二塁打で先制。西武も2回に無死一、三塁とすると浅村の遊ゴロの間に走者中村が生還し同点、さらに浅村の盗塁で一死二塁とすると、大崎のタイムリーで逆転に成功する。ソフトバンクは3回裏、一死三塁のチャンスに本多の二ゴロで本塁を狙った走者川崎が憤死し無得点となるが、6回裏には再び一死三塁とするとカブレラの犠牲フライで同点、さらに松田のソロ本塁打で逆転する。西武は8回表に一死三塁と同点のチャンスを得るも、代打阿部と中島が凡退し無得点。その直後の8回裏、ソフトバンクは二死満塁とし、代打松中が満塁ホームランを放ち勝負を決めた。ソフトバンクが2連勝でアドバンテージ含めて3勝0敗とし、日本シリーズ進出へ王手をかけた。

ソフトバンクvs西武 第3戦

<ヤフードーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 H E
西武 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 7 0
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2 10 0

開始13:00 終了17:01 4時間1分 37,025人

勝:馬原(1勝0敗)
負:牧田(0勝1敗)
本:

打撃成績

<西武>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(左) 栗山 5 1 0 0 0 1
(二) 阿部 5 0 0 0 0 1
(遊) 中島 5 1 0 0 0 3
(三) 中村 4 2 0 0 1 2
(指) フェルナンデス 4 1 1 0 0 0
走指中 斉藤 1 0 0 0 0 1
(一) 浅村 5 0 0 0 0 0
(右) 佐藤 3 0 0 0 0 1
打右 大崎 1 0 0 1 0 0
(捕) 銀仁朗 4 2 0 0 0 0
(中) 熊代 2 0 0 0 0 2
上本 0 0 0 0 0 0
星孝 1 0 0 0 0 0
涌井 0 0 0 0 0 0
石井一 0 0 0 0 0 0
牧田 0 0 0 0 0 0

<ソフトバンク>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 川崎 5 1 0 0 0 1
(二) 本多 4 0 0 0 0 0
(左) 内川 4 2 0 1 0 0
走中 城所 0 0 0 0 0 0
(指) カブレラ 5 0 0 0 0 3
(三) 松田 3 0 0 2 0 2
(一) 小久保 4 1 0 0 0 1
走一 福田 1 1 0 0 0 0
(右) 多村 3 1 0 2 0 0
今宮 0 0 0 0 0 0
(中)走 長谷川 5 4 2 0 0 1
(捕) 山崎 2 0 0 0 0 0
松中 1 0 0 0 0 0
細川 0 0 0 0 0 0

投手成績

<西武>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
9 2/3 涌井 35 7 3 0 6 1
2/3 石井一 4 1 1 0 0 0
2/3 牧田 5 2 1 0 2 1

<ソフトバンク>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
9 1/3 杉内 32 5 0 1 9 1
1/3 金澤 3 1 1 0 0 0
1 1/3 森福 4 0 0 0 1 0
1 馬原 4 1 0 0 1 0

戦況

第3戦の先発はソフトバンクは杉内、西武は涌井。試合は9回裏までお互い譲らぬ投手戦となる。両チームにチャンスもあったが、西武は3回表の二死二塁から栗山が安打を放つも、走者銀仁朗は本塁で憤死により無得点、ソフトバンクは6回裏の一死二、三塁、さらに8回裏の一死一、二塁のチャンスをいずれも生かせず無得点となり、試合は延長戦へ。10回表、西武は一死二塁とし、フェルナンデスの適時二塁打で先制する。なおも二死満塁と突き放すチャンスを得るが、代打星孝が倒れ1点止まりとなると、その直後の10回裏、ソフトバンクは二死二塁とし、長谷川が起死回生のタイムリーツーベースを放ち同点に追いつく。12回表の西武の攻撃が無得点に終わった時点で、ソフトバンクの8年ぶりの日本シリーズ進出が決定。12回裏には無死一、二塁から長谷川の適時打でサヨナラ勝利となった。

また、12回表終了の時点で事実上ソフトバンクの優勝が決まっているものの、ゲームは12回裏まで行った。12回裏は、西武からすると意味のないイニングとなり、CSならではの出来事が起こってしまった。

そのため、2013年からは「各ステージの決着(ステージの勝ち上がり)が確定した時点でコールドゲームとする。」というルールがCSの開催要項に盛り込まれており、「延長12回表の先攻チームの攻撃が同点のまま終了した場合。(延長12回裏は行わない)」というルールに則り、12回裏が行われることはなくなった。

ただ公式記録上、サヨナラゲーム扱いとなっている。サヨナラで決着がつくは2006年度日本ハム、2010年度セ・リーグファイナルの中日に次いで3回目となった。ソフトバンクは2004年に導入されたプレーオフ制度以降、長年突破できなかったプレーオフ・CSの壁を突破することとなった。

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