【2011年セリーグファイナルステージ】中日ドラゴンズ-ヤクルトスワローズ

2011年のクライマックスシリーズ、セ・リーグのファイナルステージは、セリーグ優勝の中日ドラゴンズと2位ヤクルトスワローズがナゴヤドームで対戦した。ヤクルトは初のファイナルステージ進出で、両チームの対戦はファイナルステージでは初めての組み合わせとなった。(1stステージでは2009年にナゴヤドームで対戦あり。)

中日vsヤクルト 第1戦

<ナゴヤドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
ヤクルト 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 6 0
中日 1 0 1 0 0 0 0 0 × 2 7 0

開始18:00 終了21:05 3時間5分 34,689人

勝:吉見(1勝0敗)
負:増渕(0勝1敗)
セーブ:岩瀬(1セ)
本:

打撃成績

<ヤクルト>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(中) 青木 3 2 0 1 0 0
(二) 田中 2 0 0 0 0 2
打二 藤本 1 1 0 0 0 0
(左) 福地 3 0 1 1 0 0
(一) 畠山 4 1 0 0 0 0
林昌勇 0 0 0 0 0 0
(三) 宮本 4 0 0 0 0 0
(右) バレンティン 3 1 0 1 0 1
上田 0 0 0 0 0 0
(遊) 森岡 4 0 0 0 0 0
(捕) 相川 3 1 0 1 0 2
川本 0 0 0 0 0 0
(投) 増渕 0 0 0 0 0 0
バーネット 0 0 0 0 0 0
武内 1 0 0 0 0 0
松井光 0 0 0 0 0 0
押本 0 0 0 0 0 0
松岡 0 0 0 0 0 0
打一 ホワイトセル 2 0 0 0 0 0

<中日>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 荒木 4 1 0 0 0 0
(二) 井端 3 2 0 0 0 0
(三) 森野 4 3 2 0 0 0
(一) ブランコ 3 0 0 1 0 0
(捕) 谷繁 4 0 0 0 0 0
(左) 和田 1 1 0 2 0 0
(右) 平田 2 0 0 0 0 2
(中) 大島 3 0 0 0 0 1
(投) 吉見 3 0 0 0 0 3
浅尾 0 0 0 0 0 0
岩瀬 0 0 0 0 0 0

投手成績

<ヤクルト>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
2 1/3 増渕 12 4 1 0 1 2
1 2/3 バーネット 5 0 1 0 2 0
1 松井光 5 2 0 0 1 0
1 押本 3 1 0 0 1 0
1 松岡 3 0 0 0 1 0
1 林昌勇 4 0 1 0 0 0

<中日>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
7 1/3 吉見 28 2 2 0 5 1
1 1/3 浅尾 7 2 2 0 0 0
1/3 岩瀬 1 0 0 0 0 0

戦況

ヤクルトは増渕、中日は吉見が先発。中日は初回一死二塁から森野のタイムリーツーベースで先制し、3回裏にも一死二塁から森野が2打席連続のタイムリーで追加点を挙げた。中日先発の吉見は7回1/3を投げて被安打5、1失点の好投。走者を置いても、粘り強い投球で得点を許さず。その後は浅尾・岩瀬の救援陣で、1点差で逃げ切った。先発投手の数が足りないヤクルトは、ファーストステージ第2戦で救援登板し、2回を投げていた増渕を中2日で先発に起用したが、序盤の失点で早いイニングからの継投策を余儀なくされた。打線もチャンスを作りながらもあと一本が出ず、8回表一死一・三塁から福地の内野ゴロの間に挙げた1点のみに終わった。

中日vsヤクルト 第2戦

<ナゴヤドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
ヤクルト 0 0 0 0 0 0 0 1 2 3 7 0
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 0

開始18:01 終了20:54 2時間53分 38,414人

勝:石川(1勝0敗)
負:チェン(0勝1敗)
セーブ:館山(1セ)
本:[ヤ]飯原1号(8回1点チェン) [中]森野1号(9回1点館山)

打撃成績

<ヤクルト>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 山田 4 0 0 0 0 0
館山 0 0 0 0 0 0
(左)右 上田 4 2 0 0 0 1
(三) 宮本 3 0 0 0 0 0
(中) 青木 4 1 0 0 0 1
(右) バレンティン 3 0 0 0 0 1
藤本 1 0 0 0 0 0
走左 福地 0 0 0 0 0 0
(一) ホワイトセル 2 0 0 0 0 0
打一 畠山 2 1 2 0 0 0
(捕) 相川 4 2 0 0 0 0
(二) 田中 2 0 0 1 0 1
(投) 石川 2 0 0 0 0 0
飯原 1 1 1 0 0 0
森岡 0 0 0 0 0 0

<中日>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 荒木 4 0 0 0 0 0
(二) 井端 4 1 0 0 0 0
(三) 森野 4 1 1 0 0 0
(一) ブランコ 4 0 0 0 0 1
(捕) 谷繁 4 0 0 0 0 0
(左) 和田 2 0 0 1 0 0
(右) 平田 2 0 0 0 0 0
打右 藤井 1 0 0 0 0 0
(中) 大島 1 0 0 2 0 0
(投) チェン 2 0 0 0 0 1
小池 0 0 0 0 0 0
高橋 0 0 0 0 0 0
川原 0 0 0 0 0 0

 

投手成績

<ヤクルト>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
7 石川 24 1 2 0 2 0
2 館山 8 1 1 0 0 1

<中日>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
8 チェン 28 4 1 0 4 1
1/3 高橋 3 2 0 0 0 2
2/3 河原 3 1 0 0 0 0

戦況

ヤクルト先発は石川、中日はチェンが先発。ヤクルトは不調の畠山をスタメンから外し、4番に青木、1番には一軍公式戦出場のないルーキー・山田哲人を抜擢し、大きくスタメンを変更した。試合はチェン・石川の両先発投手が共に譲らず、両軍ともにチャンスが作れないまま進む。試合はヤクルトが8回表に代打・飯原のソロ本塁打で均衡を破ると、9回表には二死二・三塁から途中出場の畠山が2点タイムリーを放って中日を突き放した。ヤクルトは中3日登板の先発・石川が7回を被安打1、無失点の好投。2番手には第3戦の先発が予想された館山を送り込む必死の継投で勝利した。中日は最終回、森野のソロ本塁打で1点を返したが、打線はヤクルト左右の両輪の前にわずか2安打。先発・チェンは好投しながらも失投に泣き、救援投手陣も踏ん張りきれなかった。

中日vsヤクルト 第3戦

<ナゴヤドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
ヤクルト 0 1 0 0 1 0 0 0 0 2 7 0
中日 0 0 0 1 0 0 0 0 0 11 5 0

開始18:00 終了21:50 3時間50分 37,599人

勝:バーネット(1勝0敗)
負:山井(0勝1敗)
セーブ:林昌勇(1セ)
本:

打撃成績

<ヤクルト>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 山田 3 0 0 1 0 1
(左) 上田 3 0 0 0 0 1
(中) 青木 4 2 1 0 0 0
(一) 畠山 4 1 0 0 0 1
(右) バレンティン 4 2 0 0 0 1
(三) 宮本 4 0 0 0 0 0
(捕) 相川 4 1 0 0 0 2
(二) 森岡 2 1 1 1 0 0
押本 0 0 0 0 0 0
松岡 0 0 0 0 0 0
飯原 1 0 0 0 0 0
林昌勇 0 0 0 0 0 0
(投) 村中 2 0 0 0 0 2
バーネット 0 0 0 0 0 0
渡辺 0 0 0 0 0 0
田中 1 0 0 0 0 0

<中日>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 荒木 5 1 0 0 0 1
(二) 井端 4 1 0 2 0 0
(三) 森野 5 0 0 0 0 0
英智 0 0 0 0 0 0
(一) ブランコ 5 2 0 0 0 0
(捕) 谷繁 3 0 0 0 0 1
(左) 和田 1 0 0 3 0 0
(右) 平田 2 0 0 1 0 1
平井 0 0 0 0 0 0
浅尾 0 0 0 0 0 0
佐伯 1 0 0 0 0 0
岩瀬 0 0 0 0 0 0
(中) 大島 3 1 1 1 0 1
(投) 山井 2 0 0 0 0 1
鈴木 0 0 0 0 0 0
打右 藤井 1 0 0 1 0 0

投手成績

<ヤクルト>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
3 1/3 村中 16 2 4 0 0 1
2 1/3 バーネット 9 1 1 0 2 0
+ 渡辺 1 0 1 0 0 0
1 1/3 押本 7 2 1 0 1 0
1 松岡 3 0 0 0 1 0
1 林昌勇 4 0 1 0 1 0

<中日>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
4 1/3 山井 21 6 2 0 6 2
1 2/3 鈴木 5 0 0 0 0 0
1 平井 3 0 0 0 0 0
1 浅尾 3 1 0 0 1 0
1 岩瀬 3 0 0 0 1 0

戦況

ヤクルトは村中、中日は山井が先発。ヤクルトは2回表二死一・二塁から森岡のタイムリーで先制。中日は4回裏一死満塁から大島の適時打で追い付くが、ヤクルトは5回表一死二塁から青木のタイムリーで再度の勝ち越しに成功。この1点を守り切って2連勝で対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。ヤクルトはファーストステージで中継ぎに回っていた村中を先発に起用したが、制球に苦しみ3回1/3で降板。早いイニングからの継投となったが、バーネット以降の救援投手陣が要所を締めて、中日に得点を与えなかった。中日は打線がヤクルト投手陣の前に5安打に抑えられた一方で8四球を選び、得点圏に走者を進めるも決定打が出ず、12残塁の拙攻。先発・山井も同点に追い付いた直後に失点するなど、踏ん張りきれなかった。

中日vsヤクルト 第4戦

<ナゴヤドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
ヤクルト 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 5 2
中日 4 0 0 0 1 0 0 0 × 5 8 1

開始18:00 終了21:08 3時間8分 38,342人

勝:川井(1勝0敗)
負:赤川(0勝1敗)
本:[中]ブランコ1号(5回1点山本哲)

打撃成績

<ヤクルト>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 山田 4 2 1 0 0 1
(左) 上田 2 0 0 0 0 0
打左 飯原 1 0 0 0 0 1
藤本 1 0 0 0 0 1
三輪 0 0 0 0 0 0
(中) 青木 4 0 0 0 0 0
(一) 畠山 3 0 0 1 0 1
(右) バレンティン 4 1 0 0 0 1
(三) 宮本 4 0 0 0 0 0
(捕) 相川 4 0 0 0 0 0
(二) 森岡 2 0 0 1 0 0
松岡 0 0 0 0 0 0
松井光 0 0 0 0 0 0
(投) 赤川 0 0 0 0 0 0
川本 1 1 0 0 0 0
山本哲 0 0 0 0 0 0
田中 1 1 0 0 0 0

<中日>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 荒木 5 2 0 0 0 0
(二) 井端 2 0 0 2 0 1
(三)一 森野 5 0 0 0 0 1
(一) ブランコ 4 2 2 0 0 1
英智 0 0 0 0 0 0
(左) 和田 4 0 0 0 0 1
堂上直 0 0 0 0 0 0
(捕) 谷繁 3 0 0 1 0 0
(右) 平田 2 2 3 2 0 0
(中) 大島 3 2 0 1 0 0
(投) 川井 2 0 0 0 0 1
堂上剛 1 0 0 0 0 0
高橋 0 0 0 0 0 0
鈴木 0 0 0 0 0 0
浅尾 0 0 0 0 0 0
佐伯 1 0 0 0 0 0
岩瀬 0 0 0 0 0 0

投手成績

<ヤクルト>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
4 赤川 21 5 3 0 2 1
2 山本哲 9 2 1 0 1 1
1 松岡 3 0 0 0 1 0
1 松井光 6 1 2 0 1 0

<中日>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 川井 19 2 2 0 1 0
1 高橋 3 0 0 0 1 0
1 鈴木 4 1 0 0 0 0
1 浅尾 5 2 0 0 2 0
1 岩瀬 3 0 0 0 1 0

戦況

ヤクルトは赤川、中日は川井の先発。中日が初回一死一・三塁からブランコのタイムリー、さらに二死満塁から平田の走者一掃適時二塁打で4点を奪って試合の主導権を握る。5回裏にはブランコのソロ本塁打でヤクルトを突き放した。中日先発の川井は緩急を生かした投球で5回を被安打2、1失点にまとめると、6回からは救援投手陣の継投でヤクルト打線を封じた。ヤクルトは3回表二死二塁から山田のタイムリーで1点を返したが、反撃はこの1点のみ。チャンスは作ったものの、追加点は最後まで奪えなかった。また先発・赤川は立ち上がりから制球に苦しみ、味方の失策も重なって、初回に致命的とも言える失点を喫した。中日は対戦成績を3勝2敗として日本シリーズ出場に王手をかけ、ヤクルトは後がなくなった。

中日vsヤクルト 第5戦

<ナゴヤドーム>

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
ヤクルト 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 5 0
中日 0 0 0 0 0 2 0 0 × 2 3 0

開始18:00 終了20:51 2時間51分 38,252人

勝:吉見(2勝0敗)
負:館山(0勝1敗)
セーブ:浅尾(1セ)
本:[中]井端1号(6回2点タ館山)

打撃成績

<ヤクルト>

ポジション 先攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(左) 上本 2 0 0 0 0 1
打左 福地 1 0 0 0 0 0
飯原 1 0 0 0 0 1
(二) 田中 4 0 0 0 0 1
(中) 青木 4 1 1 0 0 0
(一) 畠山 4 0 0 0 0 1
(右) バレンティン 3 1 0 0 0 2
(三) 宮本 3 1 0 0 0 0
(捕) 相川 3 1 0 0 0 1
(遊) 森岡 3 0 0 0 0 2
(投) 館山 1 0 0 0 0 1
押本 0 0 0 0 0 0
松岡 0 0 0 0 0 0
川本 1 1 0 0 0 0

<中日>

ポジション 後攻 打数 安打 打点 四球 死球 三振
(遊) 荒木 3 1 0 1 0 1
(二) 井端 2 1 2 0 0 0
(三) 森野 3 0 0 0 0 1
(一) ブランコ 3 0 0 0 0 2
(左) 和田 3 0 0 0 0 0
英智 0 0 0 0 0 0
(捕) 谷繁 3 0 0 0 0 1
(右) 平田 3 1 0 0 0 0
(中) 大島 3 0 0 0 0 2
(投) 吉見 2 0 0 0 0 1
佐伯 0 0 0 1 0 0
小池 0 0 0 0 0 0
岩瀬 0 0 0 0 0 0
浅尾 0 0 0 0 0 0

投手成績

<ヤクルト>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
5 1/3 館山 20 3 1 0 6 2
1 2/3 押本 5 0 0 0 2 0
1 松岡 3 0 1 0 0 0

<中日>

回数 投手 打者 安打 四球 死球 三振 自責
8 吉見 26 3 0 0 8 0
2/3 岩瀬 4 2 0 0 2 1
1/3 浅尾 1 0 0 0 0 0

戦況

ヤクルトは館山、中日は吉見が先発。両先発投手が序盤から中盤にかけて共に譲らず、投手戦が展開されたが、中日が6回表一死一塁から井端の2点本塁打で均衡を破る。ヤクルトは最終回二死二塁から青木の適時打で1点を返したが、反撃もここまで。最後は浅尾が畠山を三邪飛に打ち取り、1点差で逃げ切り。中日が対戦成績4勝2敗で、2年連続10度目の日本シリーズ進出を決めた。中日先発の吉見は第1戦から中3日での先発となったが、8回を被安打3、無四球・無失点の好投。得点圏に走者を置いたのも一回と、ヤクルト打線を寄せ付けなかった。ヤクルト先発の館山は第2戦の救援登板から中2日での先発。投手陣がなりふりかまわぬ登板で中日に食らいついたが最後は力尽きた。

 

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